富士そばがホワイト過ぎる!!絶賛される理由を解説します

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『富士そば』を国内だけで100店舗以上展開するダイタンフード株式会社会長・丹道夫さんのインタビュー記事を解説しています。
彼のコメントから『富士そばがホワイト過ぎる!』とネット上で話題沸騰になっています。

その会長のコメントからその真意に迫れればと思っています。

*このインタビュー記事全文はlivedoor newsより引用しております。

―富士そばは1972年に24時間営業を導入したんですよね。セブン-イレブンよりも早かった。

丹 僕が上京したての頃は泊まるお金がなくて、そば屋に入ったのね。店のTVで力道山やシャープ兄弟の試合を見て時間を潰してたんだけど、店のばあさんから「お兄ちゃん、もうそろそろ閉めるから出て行ってちょうだい」って言われて、上野のベンチで寝るわけ。あの時は寂しかったねー。

この間、僕はね、女房が出かけて帰りが遅かった日に、早く帰ってもつまらないから、ひとりで立ち食いそばを食べたの。そしたら昔のことを思い出してね、なんか涙が出ちゃって。寂しいのが一番嫌なんだよね。

―そんな想いもあって、24時間営業に?

丹 そう。今でも24時間やっていると、随分そういう人が来るんだよ。この間も男のコがスーパーで買ってきたおかずを隅で食べてたの。かわいそうだから、従業員に「熱いスープを丼一杯持ってってやりなさい」と言ったら、喜んで食べてたね。やっぱり東京は地方から出てきた人が多いから、家賃を払うのに精一杯な人も少なくないでしょ

→丹会長の言葉に滲み出る『人間味』を象徴するコメントだと思います。
 こうやったら儲かる!という発想でなく、目の前の人間を助ける、手を差し伸べる、喜んで貰いたい
そういった想いが先にあり、そこにサービスが生まれ、結果として売上に繋がる。

会長ご自身のエピソードに代表される原体験を今でも大事にされて目の前の人間を思い遣る
その姿勢が如実に現れたコメントでしたね

ちなみに、東北の大震災時、東京駅にて帰宅困難難民になった構内の人たちにあの名店『六厘舎』のスタッフが無償でおにぎりを振舞い、東京駅から表彰されたのは有名な話です。

―お店的には、あんまり長居されても困りますよね?

丹 困るは困るけど、「出てってください」とは絶対に言わない。お互い様だから。従業員にも「冷たくしちゃダメ」と言ってるよ。いつかまたね、いいお客になるんだから。

→ここは至極当然のスタンス。実際に現場のアルバイトレベルまで実践できているのか?
 そこはバラつきがあるのかな~と勘ぐってしまうのは正直な所ですね

私も飲食経験が長いのでよくわかるのですが、閉店間際は特に長居されるとアルバイトは嫌な顔する事があります。『早く帰りたい』からです。

身勝手な言動をする店舗が多いのも事実
売上を取りたいので『お客さん来てください~』と集客する
しかし、閉店作業をしたいので『食べたならとっとと帰って下さい』という雰囲気を出す・・

しかし、食べた後でも『ゆっくりしていってくださいね』と出来るお店は居心地が良いものです
お客さんはまた来店するでしょうね。

―お店で演歌を流しているのも、会長のこだわりで?
丹  僕は「演歌がわかる人は他人の痛みがわかる人」だと思ってるの。昔、医者になったという女性から手紙が届いたことがあって、「受験に3度失敗して、途方に暮れていた時に富士そばで聞いた演歌に励まされて、もう一度頑張ろうと思いました」って書いてあったのね。

お店回りをしていると、従業員から「食べ終わっても歌をじっと聞いてる人が多いんですよ」と言われるんだけど、そういう話を聞くたびに演歌を流すのをやめてはいけないと思うんだよね。

→個人的には演歌でなくてもロックでも良いと思います^^
 おそらく、富士そばの客層の多くには演歌がマッチングしたんだと思います。
 
 富士そばにそば食べに行っているだけではない。その空間(お店の雰囲気、音楽、匂いなど)での体験に価値を感じているのだと思います。

『ここに来るとなんかホッと落ち着くんだよなぁ~』
そのスイッチのひとつが演歌になっているのではないでしょうか

音楽はいつでもその頃を思い出させてくれます。
大恋愛、失恋、部活動、など何歳になってもその頃の気持ちを思い出させてくれるスイッチですよね

丹会長はそのお客さんの実体験を大事にされて『一事が万事』
そういったお客さんが一杯いるんだ!と考えこだわっているのだと思います

―社内の会議室には「我々の信条」が貼ってありましたけど、従業員の生活が第一という経営方針があるそうですね。
丹 昔から母に言われてたの。「お金が欲しいなら、独り占めしちゃダメ。みんなに分けてやる精神がないと絶対に大きくなれない」って。だから富士そばでも、前年よりよければ給料を増やしなさいと言ってるのね。それさえしっかりしていれば、僕がどうのこうの言わなくても、みんな一生懸命やってくれる。

やっぱり東京にいる時は、お金がないと前に進まないでしょ。それは僕が痛いほど経験してきたから。汚いようだけど、やっぱりお金はあったほうがいいよね。

→この話は専門的な用語でいえば『従業員満足』を大事にすれば結果的に『顧客満足』も上がり売上も上がる。

そして、ここでの話なら前年より売上が上がったら給料も上げる。従業員も満足する。
この循環が良い結果を継続して産み出すという事でしょうね

母に言われたことを真摯に受け止めて誠実に愚直に実践しているのが素晴らしいと思います
だからこそ、前述のお客さんの意見などに耳を傾ける事が出来るのでしょうね

―アルバイトにもボーナスや退職金が出ると聞きましたが、本当ですか?

丹 出してるね。人間は平等なんだよ。僕は生まれた頃に父が死んで、母は僕を学校へ行かせるために再婚したの。でも、弟が生まれてからは、継父は弟ばかりかわいがって、僕はいじめられた。その時にみんな平等じゃないといけないと思った。それにそのほうが楽なんですよ。売り上げを増やせば、自分たちに返ってくるとわかってるから、僕が何も言わなくても、なんとかして売りたいといろいろ考えてくれる。

→同一労働同一賃金、なんて世の中では議論されていますがとっくにこの会社はやっているという事です。勿論、現実的にはアルバイトのボーナス、退職金が社員のそれとは金額は違うでしょう。
しかし、仕組みとしては会長の言う『平等』なのです。
アルバイトは『認められている』という実感をヒシヒシと感じている事でしょう

私の経験からも、アルバイトスタッフの時給を10円でも昇給してあげる事だけでも充分喜んで頂けてました。金額ではないのです。その10円の中身なのです。何故昇給したのか?これは社長、店長が部下に対してどういう評価をしたのか?という事なのです。ここを納得いく言葉で伝える事が出来れば金額以上に部下は充実感を得、より良い仕事をしてくれるのです。

―今、世の中にはブラック企業と呼ばれる会社も多いですが。

丹 あれは損してるなと思うよ。なんでブラックにしなくちゃいけないかね。ちゃんと待遇をよくしてあげれば、みんな働くし、自分も楽ができる。どうしてそんなことをするんだろうね。ああいう企業の経営方針はよくわからない。

→前述の話と重複しますが、自己利益優先か他者利益優先か?これに尽きると思います。
博報堂問題が話題ですが、残業代を抑えたいがためにサービス残業を強いる。
人件費を支払うことなく売上を上げる事になるので利益は会社に残る事になります。

逆に富士そばはアルバイトスタッフにもボーナスを渡します。
まず、従業員の利益になる事を優先する。そしてスタッフがより頑張る事になり売上が上がり
会社の利益が上がる。

このサイクルのスタート時点の違いは天土地の差だ

―大きい会社でも、内部留保でお金を貯め込むことが問題になっています。それについてはどう感じられますか?

丹 いや、これも内部留保なんだよ。みんなにお金をあげれば、やめずに働き続けてくれるでしょう。従業員は資産だから。

→可視化出来る資産にどうしても注力しがちなのも現実。
従業員の資産は『心の中』にある。極めて人間的なものです。
しかも、投資してもリターンは遅れてやってくる。
だからどうしても、マネーを先に蓄える方に向かうのが会社組織ですよね

しかし、一人の従業員を一人前にするコストは数百万円では済まないと言われます。
それなら、従業員の定着化を図る施策を実施したほうが中長期的には会社に利益が残る事に繋がります。

まさに、この事をついた会長のコメントだったと思います

―そんな波乱万丈な人生を送られてきて、今、振り返って感じることはありますか?

丹 自分でもよくここまで来たなと思う。それはやっぱり、みんなのおかげだね。いい人に出会えたから。頭もいいわけじゃない、体も強いわけでもない、そんなハンパ者だから一生懸命やるしかない。そうしたら、みんながよくしてくれたんだよね。

→ワンピースのルフィのようなコメントです。
 松下幸之助も同じような話をされていました。ちなみに松下幸之助は小卒です。
 だから、周囲の意見に耳を傾ける事ができるのだと思います。
 
 『お陰様』という感覚が身に染みているのですね

―それは『商いのコツは「儲」という字に隠れている』という本を出すぐらい、ご自身が「人を信じる者」だったからじゃないですか?

丹 一緒に不動産をやった仲間に「どうして一緒にやったの?」って訊いたら、「丹さんには騙(だま)されないと思ったから」と言ってたね。すごく優秀な人もいたけど、悪い人は早く死ぬんだ。「後ろ向いたら石投げられる」なんて言ってた人もいたけど、いつの間にか死んじゃったね。やっぱり、それだけ苦労するんだろうな。

個人的には信頼は優秀であれば勝ち得る事が出来るが、信用は人格者でなければ得られないと思っています。

カネの切れ目が縁の切れ目。頭取は退職したとたんに年賀状が届かなくなる。
とは良く言ったもので、まずは信用される事が何よりも基本なんだと再確認できたコメントでした

―今の若者に感じることはありますか?
丹 いいと思うよ。このままで。

→本当にインタビュー通りのコメントならば卓越した回答ですよね
 色々思う事はありそうですがこの一言ですから

―それはどういう理由で?

丹 そんなに苦労しちゃいけないと思う。僕自身、バカだなと思った。食べるのに苦労はしないけど、やっぱり大変なことは多いから。今の若者は賢いと思うな。適当に食べるお金があって、自分の人生をエンジョイするのはエラいですよ。

→苦労は勝手でもしろ、と言いそうな世代の方ですが『そんなに苦労しちゃいけないと思う。』ですから聞いてる方は引き込まれますよね。

―でも、嫌々仕事してる人もいると思います。

丹 それはいかんね。自分にそぐわないことを嫌々する、そんな馬鹿らしいことはない。自分を変えるか、仕事を変えるか。もっとやりがいのあることをやらなきゃ。それが見つかるまでは、自分を探すこと。僕は自分に何が合ってるのか、本当にわからなかった。父に相談したかったけど、早くに死んでしまったしね。

若い頃に八百屋や油屋で丁稚奉公(でっちぼうこう)してた時は、何も面白くなかった。不動産も富士そばも自分の意思でやったから成功できたんだと思う。だから今の若者もやりがいのある仕事を見つけてほしいね。

→前述で『適当に食べるお金があって、自分の人生をエンジョイするのはエラいですよ。』
と言ったかと思えば、このコメントです。

仕事は人生の基礎となるものです。
8時間労働と考えると一日の3分の1は仕事ですから、ここにやりがいを感じないのであれば問題だと。
これは若者に対してエールと取れますよね

―今は息子さんに社長を譲られて、世代交替もあると思うんですけど、最後に50年後の富士そばはどうなっていると思いますか?

丹 それは難しい質問だね。江戸時代は屋台で買える食べ物で、それが普通のそば屋になって、今は立ち食いそばもたくさんできた。僕はそば屋と聞いたら、35%の人が立ち食いそばをイメージしてくれたらいいなと思って、立ち食いそばのレベルを上げる努力をしてきたんです。

→インタビュアーが愚問だと感じるのは自分だけ?
 この世の中で50年後を明確に回答できるのは孫正義くらいですよ・・

 しかも、流行り廃りの激しい飲食業界で^^

会長の言葉からも先見する事の難しさが読み取れます。
これだけ成功している立ち食いそばの富士そば。それなのに
『僕はそば屋と聞いたら、35%の人が立ち食いそばをイメージ』という認識ですからね
今は35%も全然届いていないという事ですからね

―昔に比べれば本当に手軽に安く、しかもおいしく食べられるようになりましたよね。

丹 でも、これがいつまで続くかはわからない。「丹さん、そば屋はいつかスパゲティ屋になるよ」と言う人もいるんだけど、それは間違いだと思うんだよね。スパゲティよりは、そばのほうが慣れ親しむだろうと。だから、あんまり個性を強くしたものはダメだと思うの。飽きられちゃうから。僕が一番不安に思っているのは、そばやうどんよりももっと手軽でおいしいものが開発されること。

→このコメントには商売のエッセンスが詰まっていますよね
 日常食の強さです。流行り廃れがないという事ですよね。
 だから、より多くの方に受け入れられる業態が出てくることに不安を覚えるのでしょう
 でも、会長の言葉からは不安と言うより『期待』に近いものを感じますね^^

―そんなことまで考えられていたんですね。

丹 そうなったら、そっちにいくかもわからないよね。ただ、うちは駅前のいい場所に100店以上確保しているでしょ。これは他の商売でも使えると思うから、違う業種に転換している可能性は考えられる。まぁ、例えそうなったとしても、50年後も残る企業になってほしいね。

→ここが富士そばの強みでしょうね。飲食業は立地3割と言われる中で、駅前立地で100店舗以上押さえているわけですから。

時代の流れに合わせて業態を変えていけば商売を成り立たせる可能性は格段に上がります

●丹道夫(たん・みちお)
tannkaityou

ダイタンフード株式会社会長。1935年12月15日生まれ。85歳!
愛媛県西条市出身。中学卒業後、地元での八百屋、油屋での丁稚奉公。
友人と立ち上げた不動産業で成功し、1966年に富士そばの前身となる「そば清」を始める。
現在はグループ会社8社、国内113店舗、海外8店舗を展開。

ウィキペディア参照

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